M5Stack Core2を使ってみました。

 2020/9/1に発売されたM5Stack社の「M5Stack Core2」。スイッチサイエンスで購入したものが届いたのでレビューをします。半日使ってみた個人の感想は、、、かなり良いデバイスだなという感じです。従来の問題点も解消されており、タッチパネルが装備されて使いやすくなっています。ただ、互換性にちょっと難があるかもしれませんので注意してください。

 もくじ(Index)

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旧Coreとの仕様比較

 こちらは前記事「M5Stack Core2が発売されました。」で紹介しているのでそちらを参照してください。

新機能について

 旧Coreと比較して下記の機能が追加されています。

タッチパネル

 なんといっても目玉はタッチパネル化でしょう。320×280のエリアに対応していて上部は液晶エリア320×240、下部のボタンエリア320×40となっています。ボタンエリアは〇が3つ並んでおり、旧Coreの物理ボタンに対応するイメージです。静電容量式なので感度や精度も良いです。

バイブレーションモーター

 バイブレーションモーターが追加されています。AXP192のLDO3につながっているので制御はちょっと難しいですがお知らせ機能に使えると思います。

マイク

 旧CoreではFireとM5Goに付属するGo Bottomにマイクが付いていましたがCore2では裏面の「Core2」と印刷されたM-BUSカバーにマイクが実装されています。

旧Coreから改善された点

音質が良くなりました。

 M5Stack Coreでは音を鳴らす際にノイズが多く、正直使えるレベルではありませんでしたがCore2では大幅に改善されています。ESP32の内蔵DACではなく、外部のI2Sアンプ(NS4168)を利用しているようです。(旧Coreでは内蔵DAC(GPIO25)からNS4148アンプを通してスピーカーを鳴らしていました。)

電源の挙動も改善

 旧Coreでは、USB接続時に電源が切れない・USBを切断した際にリセットがかかる等の問題がありましたが、電源管理ICがIP5306からAXP192に変更されたため問題が解消されています。

 1点だけ、電源OFFの状態でUSB接続を行うと電源がONになってしまうところが気になりますがこれはどうにかなるでしょう。

 旧CoreではDeepSleepであったため微小電流が流れるためバッテリーがいつの間にかなくなっているというのも問題でした。この問題についてはしばらく様子を見てチェックしたいと思います。  → 2020/10/24追記 購入後1度充電を行い、しばらく放置して電源を入れるという実験を1ヵ月半行いましたが動いたのでこの点も解消されているようです。

互換性の問題

 Twitterでみなさん使ってらっしゃいますが、いくつか問題点もあります。

既存のボタンを使うアプリが移行できない(ArduinoIDE、UIFlow)

 2020/9/3現在、物理ボタン3つがタッチパネルになった影響で、M5.BtnA,BtnB,BtnCがライブラリに存在しないためボタン操作をするアプリをそのままでは使用することができません。また、UIFlowはβ1時点でボタンイベントの検出に対応していないようです。この点についてはライブラリやUIFlowの改善が待たれます。

裏蓋を外さないと既存のモジュールは使えない

 M5Stack Core2は裏蓋が4つのネジで固定されているようになりました。裏蓋があると既存のモジュールとネジやM-BUSの高さが合わなくなるため、そのままでは使用できません。こちらは今後アダプターが出るかもしれません。(未確定)

旧Coreのモジュールはピッタリハマらない場合がある。

 私が試した限りでは、ウォッチバンド・バッテリーモジュール・PM2.5・FACES Bottomがピッタリ合いませんでした。M-BUSのピンが2mmのものはしっかりハマらない模様です。Go Bottom、FACESⅡ Bottomは3mmなので使えました。聞いたところによると古いモジュールはM-BUSのピンが低いそうです。

使用するときの注意

分解・組立時にネジの長さに注意

 四隅の固定用ネジですが、長さが二種類あります。短いネジの箇所に長いネジを使ってしまうと、液晶のパネルを押し上げてしまうので十分に注意しましょう。

おわりに

 以上、簡単ですがM5Stack Core2のレビューでした。まだ、使い始めて1日ですので簡単にしか書けませんでしたが使い込んだら解説記事など作成したいと思います。

M5Stack Core2を使ってみました。” に対して5件のコメントがあります。

  1. IZ より:

    Nice review! Thanks.
    Google did a good job translating from Japanese to English.

  2. サリエリの隣人 より:

    お世話になっております。
    現在M5StackCore2の拡張モジュールとしてSideBB for M5Stackを使おうとしてたのですが、M5Core2に接続するためのピンの長さが足りていないことに気づきました。
    この拡張モジュールは非常に使いやすいので他のモジュールにあまり変えたくありません。
    ですので、SideBB for M5Stackのピンだけが長くなっているモジュールが存在すれば教えて頂きたいです。
    また、そのようなモジュールが存在しなければM5Core2にピンの長さが対応している似たような拡張モジュールを教えて頂けると幸いです。
    何卒よろしくお願い致します。

    1. もんごんた より:

      サリエリの隣人様

      たぶん、この質問は個人ブログではなくSideBB for M5Stackのサポートに聞いた方が確実かと思います。

      恐らく、M-BUSのピンヘッダセットを買って元のピンと交換という手が一番お手軽でしょうか、、、
      拡張モジュールは、発売時期等で長さがバラバラなので把握していません。SideBB使うには黒い裏蓋外す必要があるのですが、外してますよね?

      あとはスタック用のピンの長いコネクタが秋月あたりで売ってるのでそれを間に入れるのも手かもしれません。

      1. サリエリの隣人 より:

        早急なご回答ありがとうございます。
        私の確認不足で裏蓋を外さずに使用していました。裏蓋を外したら正常に接続でしました。お手数おかけしてすいません。

        1. 匿名 より:

          M5Stack初心者です。新しい方が良いと思いCore2の方を買いましたが、裏蓋を外さないとモジュールが着かない、バッテリーbottom2が別売
          バッテリーを活かしたままモジュールを着けようとすると干渉する(部品のないダミーのモジュールを噛ませる必要が有る)等、既存のM5Stackベースの情報ではハマり所が多いようですね。
          貴重な情報ありがとうございます。
          今夜バッテリーbottom2を買って来るのですが、裏蓋、付属バッテリーは無駄になっちゃうので何の為にこの仕様にしたのか分かりません。

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