Google AIY Voice Kitの再インストール手順

 ラズパイ+GoogleAIYVoiceKitを使い始めて1カ月未満。。。
 なにも考えずにアップデートしていたらいつの間にか動かなくなりました。(;・∀・)

 試しに「check_audio.py」を動かしてみたところエラーメッセージが出てカーネルがおかしいとのこと。。。

 少し調べてみたところ2018/3/26にカーネルが4.9から、4.14に上がっていてGoogle AIY Voice Kitは対応していないみたいです。
カーネルを戻してみたのですがスピーカーは鳴るもののHAT(マイクのボード)が動作しないみたいなのでハードウェアの故障(!?)と思い、再インストールをすることに決めました。

 GoogleAIYVoiceKitV2になっても再インストールの回数が多いので手順をメモしておきます。

バックアップ

 最低限、下記の2ファイルはバックアップしておきましょう。

  • /home/pi/assistant.json
  • /home/pi/cloud_speech.json

OSのダウンロードとSDカードへ書き込み

ダウンロード

イメージは下記のgithubからダウンロードできます。
https://github.com/google/aiyprojects-raspbian/releases

最新版を直接ダウンロードしたい場合は下記のリンクから行います。

Voice Kit SD image

microSDカードへ書き込み

Etcher.ioを使ってダウンロードしたイメージを書き込みを行います。
→詳しくはこちらの記事

Wifi用の設定ファイルの書き込み

有線ではなく無線LANでヘッドレスセットアップしたいときは以下のファイルをSDカードのboot領域に作成します。
wpa_supplicant.conf

★SSID名と暗号キーは自分の環境に合わせて書き換えてください。

country=JP
ctrl_interface=DIR=/var/run/wpa_supplicant GROUP=netdev
update_config=1
network={
    ssid="SSID名"
    psk="暗号キー"
}

★Google AIY Voice Kit用のOSはデフォルトでSSHはオンになっているのでSSHの設定は不要です。

ヘッドレスセットアップ

 再セットアップごとにHDMI、キーボードやマウスを接続するのは不便なのでヘッドレスセットアップを行います。

sshで接続

以下の情報でSSH接続を行います。
接続先: raspberrypi.local
ポート: 22
ユーザ: pi
パスワード: raspberry
★Windowsの場合はBonjourが必要★
BonjourはiTunesを入れるとインストールされます。

セキュリティ設定

 デフォルト設定だと危険なのでセキュリティに関する設定をしましょう。

①piユーザのパスワード変更

 passwdを実行し、変更します。

②SSHの接続設定

  ポートを変更し、公開鍵暗号方式でやり取りするように設定。
詳しい使い方はを参照してください。

VNCをONにする

 SSH接続によるCUI操作に慣れていない方は下記のコマンドを十っこうしてVNCをONにしてしまいましょう。

sudo raspi-config nonint do_vnc 0

動作確認 その1

 スピーカーとマイクが動いているか確認します。SSHからでも作業可能です。

cd AIY-projects-python
checkpoints/check_audio.py

GoogleAIYVoiceKit関連の設定

 再インストールなのでGCP(GoogleCloudPlatform)への登録手順は省きます。SSH上でX11 forwardingを有効にすると母艦からヘッドレスで作業可能です。

JSONファイルのコピー

 再インストール前にバックアップした場合は/home/piへassistant.jsonとcloud_speech.jsonをコピーします。

バックアップしていなかった場合

 JSONファイルをバックアップしていなかった場合は下記の手順で再度GoogleCloudPlatformからダウンロードできます。ヘッドレスセットアップの場合はVNCを使うか、ダウンロードは母艦のPCで行い、SCP等を使ってコピーします。

GoogleAPIConsoleにログインします。
②鍵のマークにマウスを合わせて、「認証情報」をクリック
③ダウンロードのマークをクリックして、JSONファイルをダウンロードします。
④ダウンロードしたJSONファイルをassistant.jsonと名前を変えてコピーします。
cp ~/Downloads/client_secret* ~/assistant.json

動作確認 その2

 この状態でassistant_grpc_demo.pyが動くはずなので、起動してみましょう。

Demoの起動

cd ~/AIY-projects-python
src/examples/voice/assistant_grpc_demo.py

実行の許可

 メッセージに従い、Googleアカウントでログインし許可を行います。

ボタンを押して話しかける。

 GoogleAIYVoiceKitV2の場合は、ボタンを押して話しかけてみましょう。答えが返ってくれば再インストールは完了です。

おわりに

 GoogleAIYプロジェクトと付き合い始めてから早一年、、、OSのアップグレードはくれぐれもしないように注意してください。(2018-11-16バージョンでもダメでした。)

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