ラズパイで使えるキャラクタディスプレイを作成する。(LCD1602AのI2C接続)【ハード編】
Amazonで購入した格安の16×2キャラクターLCD 1602AですがI2Cシリアルインターフェースボードモジュールと組み合わせると使い勝手が良いです。
今回はダイソーで買ったハガキケースと複数のLCDを組み合わせてディスプレイを作成してみました。
出来上がるとこんな感じになります。16文字×2行×4個分表示できます。
用意するパーツ
以下のものを用意します。
部品 | 個数 | 購入元 | 値段(¥) |
---|---|---|---|
LCD 1602A | 4 | Amazon | 189×4=756 |
I2C シリアル IF | 4 | Amazon | 159×4=636 |
ハガキケース | 1 | ダイソー | 108 |
ジャンパーワイヤー メスーオス オスーオス メスーメス | 1 | Amazon | 389 |
I2Cバス用電圧レベル変換モジュール | 1 | 秋月電子 | 150 |
L字 ピンヘッダ 1×40 | 1 | 秋月電子 | 50 |
ユニバーサル基板2×8cm | 1 | 秋月電子 | 30 |
M3スペーサー、ナット、ネジセット | 1 | Amazon | 795 |
ミニブレッドボード | 1 | Amazon | 99 |
★Amazonの格安電子部品は中国からの発送なので1~2週間程度でいつ届くか分かりません。
リンクしているKKHMF/EasyWordMallという業者(ブランド)は3回ほど購入していますが予定日内にちゃんと届きました。
秋月電子で購入したものはamazonでも購入可能です。
L字ピンヘッダ 1×40
ユニバーサル基板
I2C ロジックレベル変換 双方向モジュール
工作
①ケースの加工
必要な穴を開けます。
・LCDを固定する穴(8カ所または16カ所)
・ユニバーサル基板を固定する穴(4カ所)
・L字のピンヘッダへアクセスするための穴(1カ所 3mmx15mmぐらい)
穴あけは3.2mmの鉄鋼ドリル刃を使いました。六角ビットのドライバーに取り付けて使います。
LCD固定用の穴
LCDの取り付けは、できるだけ左に寄せましょう。(LCDから出るI2C端子もあるのでピッタリにはできませんが)
写真では4×4=16カ所開けていますが、スペーサーの数を用意するのが大変なので対角線の4×2=8カ所でもいいと思います。
コネクタ基板用の穴
②で作成するコネクタ基板に合わせて加工します。2.54mmの端子5pin分必要なので3mm×15mm程度の穴を開けます。
②コネクタ基板を作成
外部のラズパイと接続するための基盤を作成します。私の場合は2cm×8cmのユニバーサル基盤を切って作成しました。接続に必要なのは以下の5本です。
- VCC(5V)
- VCC(3.3V)
- GND
- SDA
- SCL
表
裏
③I2Cバス用双方向電圧レベル変換モジュール
ピンヘッダをはんだ付けします。
④I2Cアドレスの設定
4つのLCDのI2Cアドレスが重ならないようにI2CシリアルIF基板にあるA0、A1、A2をジャンパする必要があります。詳しくは下記の記事を見てください。
LCD1602Aや2004AをI2C接続で使いこなす【ハード編】組み立て
①LCDの固定
LCDをケースに固定します。
②コネクタ基板を固定
コネクタ基板を固定します。
③ミニブレッドボードの固定
右下のスペースにミニブレッドボードの両面テープで貼り付けます。
配線
配線は下記のように行います。
SDAとSCLの順番がラズパイ及びLCDの端子とPCA9306の端子で違うので間違えやすいので注意しましょう。
LCDは以下の順番です。
- GND
- VCC
- SDA
- SCL
PCA9306は以下の順番です。
- VCC
- SCL
- SDA
- GND
注意事項
ケースの高さはギリギリです。
今回は、後で分解できるように半田付けせずにミニブレッドボードを使って組み立てました。組み立ててみると分かりますが、ミニブレッドボードとジャンパーワイヤーのコネクタの高さがあるので、フタが微妙に浮きます。
衝撃に弱い
ブレッドボードで配線すると、衝撃に弱いです。ユニバーサル基板を使って半田付けした方がいいかもしれません。
ラズパイで使用する場合はI2C電圧レベル変換モジュールは使いましょう。
今回使用した格安のLCD1602Aは5V駆動なので、ラズパイのI2C端子(SDA,SCL)に直接繋ぐと壊れる可能性があります。
直接繋いでも動くことは動きますが、電圧レベル変換はした方がいいです。
★下記の3.3V駆動のLCDを使えば電圧レベル変換モジュールは必要ありません。
応用
ラズパイZeroWHやセンサーを内蔵する
実はこのLCDディスプレイを作成したのは2個目で、1個目はラズパイZeroWH内蔵型です。高さがギリギリなのでスペーサーは使わずにナットで代用する工夫が必要です。
他に小さいセンサーなら内蔵できるので計測システムを構築することも可能です。
下記の写真では温湿度センサー(DHT11)、気圧センサー(BMP280)、CdSも付けて暗くなったらバックライトをOFFになるようにしています。