ESP-WROOM-02を単体購入してから動かすまで。【ソフト編】
ESP-WROOM-02を単体購入してから動かすまで。【ハード編】ではハード面の接続方法を紹介しました。今回は、ラズパイからESP-WROOM-02でATコマンドでやりとりするまでの手順を紹介します。
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Raspbianの設定を変更する。
まず、raspi-configでSerialポートをONにして、SerialコンソールはOFFにします。設定後に再起動が必要です。
sudo raspi-config do_serial 2
sudo reboot
以下、CUIを使う場合で説明します。
接続先について
/dev/ttyS0 か /dev/ttyAMA0 となるようです。
RaspberryPi3B+だとttyS0、Zero系だとttyAMA0のような感じがしていますが、調査中です。(2018/11/26現在)
CUIでATコマンドを実行する。
CUIでATコマンドを利用する場合はminicomというパッケージをインストールします。
①minicomをインストール
sudo apt install minicom
②minicomの設定変更
Ctrl+Aを押した後にOを押すと設定メニューが表示されます。以下の項目を設定変更します。
※1.日本語だと画面が崩れるので、崩れるのが嫌な方はLANG=Cを加えて英語で使いましょう。
※2.設定せずに文字を入力すると固まる場合があります。その場合は別のSSH接続やターミナルから「sudo killall minicom」で終了することが可能です。
- 設定(O)
- シリアルポート
- A シリアルデバイス( /dev/ttyS0 か /dev/ttyAMA0)
- 画面とキーボード
- P linefeedを追加(はい)
- T Carriage Returnの追加(はい)
- シリアルポート
③ATコマンドの実行
実行するときにかなり悩みました。Enterだけではコマンドは送信できないようです。minicomでATコマンドを実行する場合は、コマンド入力後にCtrl+Jを押します。
実行した様子
下記はATとAT+GMRを実行してみた結果です。ATを実行して「OK」、AT+GMRと実行していくつかバージョンが表示されれば正常に通信できています。
バージョンは個体によって異なるので違っても大丈夫です。
$ minico
minicom へようこそ 2.7
オプション: I18n
コンパイルされた日時は: Apr 22 2017, 09:14:19.
ポート /dev/ttyS0, 16:05:20
CTRL-A Z を押すと、説明画面になります。
AT<Enter><Ctrl+j>
OK
AT+GMR<Enter><Ctrl+j>
AT version:1.7.0.0(Aug 16 2018 00:57:04)
SDK version:3.0.0(d49923c)
compile time:Aug 23 2018 16:58:12
Bin version(Wroom 02):v1.7.0
OK
確認終了
ATコマンドの応答が返ってくれば、ESP-WROOM-02とラズパイの間で通信できています。
次のステップへ進みましょう!