Ubuntu20.04(64bit)でラズパイ4をファイル共有&バックアップサーバーにする。その2/3 Nextcloudのインストールと設定編
前の記事Ubuntu20.04(64bit)でラズパイ4をファイル共有&バックアップサーバーにする。その1/3 Ubuntu20.04(64bit)インストール編では、ラズパイ4BへUbuntuOSをインストールする手順を紹介しました。今回の記事では、ラズパイに接続した外付けの大容量HDD上にNextcloudのデータ領域を作成する手順を紹介します。Ubuntu Serverなので基本的にコマンドでの説明になります。
細かい前提条件
今回の記事では下記のように決めて環境を構築しました。この項目やHDDのマウント場所は任意なので自分で決めてください。
- HDDのラベル : USBHDD
- HDDのマウント先 : /media
- nextcloudのデータフォルダ : /media/USBHDD/nextcloud
- nextcloudのadmin : nextadmin
※ admin用のパスワードも必要です。
外付けHDDの接続
外付けHDDは、Ubuntuから見るとremovableデバイスとして認識されます。ext4でフォーマットします。
①HDDの接続と情報の確認
念のため、USB-SSDだけ接続した状態で起動します。その後HDDをもう一つのUSB3.0ポートに接続します。
接続した後にsudo blkidを実行して接続されているSSD,HDDの情報を確認します。おそらく、USB-SSDは/dev/sda、USB-HDDの方は/dev/sdbだと思います。
②フォーマットとマウント
(1)マウント先の作成
マウントするフォルダを作成しておきます。
sudo mkdir /media/USBHDD
(2)フォーマット
fdiskコマンドでUSB-HDDに領域を作成し、mkfs.ext4でフォーマットします。(別のファイルシステムで確保されている場合は削除してから作成)
フォーマットの詳細手順は次のQiita記事で詳しく説明されています。
sudo fdisk /dev/sdb
sudo mkfs.ext4 /dev/sdb1 -L USBHDD
(3)マウントする
(1)で作成したフォルダにマウントします。
sudo mount /dev/sdb1 /media/USBHDD
Nextcloudの作業
①nextcloudのインストール
sudo snap install nextcloud
②データフォルダの準備
Nextcloudのデータフォルダをあらかじめ作成し、.ocdataというファイルを作成します。
- nextcloud
アクセス権限は0770
sudo mkdir /media/USBHDD/nextcloud
sudo chmod 0770 /media/USBHDD/nextcloud/
sudo touch /media/USBHDD/nextcloud/.ocdata
【注意】データフォルダはHDDのルートに設定しないようにしましょう。
HDDのルート(/media/USBHDD)にデータフォルダを設定してしまうと、Nextcloudで使うだけならよいのですが、他のアプリ用のフォルダを作成できなくなります。
③autoconfig.phpの書き換え
Data Directoryを変更するので、「sudo vim /var/snap/nextcloud/current/nextcloud/config/autoconfig.php」を実行して書き換えます。
●変更前
'directory' => getenv('NEXTCLOUD_DATA_DIR'),
●変更後
'directory' => '/media/USBHDD/nextcloud',
④nextcloudを外付けHDDに接続
下記のコマンドを実行して、外付けHDDに接続します。
sudo snap connect nextcloud:removable-media
⑤ブラウザから開いてadminユーザを作成する
Nextcloudはsnapでインストールし、adminユーザーを作成します。詳しくはこちらの記事ラズパイでNextCloudサーバを動かすを参考にしてください。SSL化が必要でなければ下記の2ステップだけで行けます。
- ブラウザでURLを開く
- 下記の画面が出るのでadminのユーザを作成(個人で使う場合は推奨アプリのインストールは不要?)
初めまして、Seeed StudioのBettyと申します。
先般Raspberry Pi関連のブログ記事を拝読致しました。分かりやすい説明で大変参考になりました。
さて、誠に勝手ながら、RaspberryPi Compute Module4に興味がおありますでしょうか?
新しいRaspberryPi Compute Module 4のリリースを祝い、サポートするために、Seeedはキャリアボードの設計にCompute Module4を使用する企業や個人をサポートしています。
1.Seeed 基板実装サービスから約500ドルのスポンサーシップがもらえます。
2.Seeed Marketplaceで販売するとCM4キャリアボードが無料で製造できます。
もし興味があれば、ぜひ今回のキャンペンにご参加ください。
詳しい情報についてはこちらへ:
英語: https://www.seeedstudio.com/blog/2020/10/19/free-raspberry-pi-compute-module-4-carrier-boards-with-seeed-fusion-pcb-assembly/
日本語:https://www.fusionpcb.jp/blog/?p=2389
ご多用中のところ大変申し訳ありませんが、どうぞよろしくお願いいたします
Betty様
コメント拝見いたしました。RaspberryPi Compute Module4に興味はあります。
しかし、当方ハードウェア製造に関する知識がないので今回のキャンペーンは遠慮しておきます。
ありがとうございます。