初心者向けM5Stackの始め方(M5Burner/LovyanLauncher編)

 2019/3/15にM5Stack公式のM5Burnerに、らびやん氏(@lovyan03)がオープンソースで公開しているLovyan Launcherが追加されました。スケッチをコンパイルしなくても、M5Stack用のバイナリファイルを用意すれば起動できるようになったので、コンパイルって何?という方でもM5Stackが使えるようになりました。

 この記事では、M5Burnerのインストール手順とLovyanLauncherの簡単な使い方を紹介します。

 もくじ(Index)

用意するもの

ハードウェア

①PC

 WindowsかMacのUSB-Aポートが付いたPCが必要です。

★2019/3/16現在M5BurnerはLinux版が無いので、Linuxの方はArduinoIDEでLovyanLauncherのスケッチをコンパイルして書き込むと同様の環境を構築することができます。

②M5Stack

 M5Stackと付属しているUSBケーブルを用意してください。

③microSDHCカード(16GB以下)

 M5Stack SD-Updaterで起動できるバイナリを収納するmicroSDHCカードを用意します。16GB以下のmicroSDHCカードに対応しているようです。私はSandisk Ultra 16GBを使いました。

 microSDカードはFAT32でフォーマットしておきます。

※2019/3/19追記
 説明書に従って16GB以下としていますが、32GB以下というという情報があります。確認できたら修正します

※2019/4/2追記
 32GBだと不安定な場合があるようなので16GB以下を推奨します。

ソフトウェア

 以下のものを用意します。

①M5 BurnerとCP210X Driver

 https://m5stack.com/downloadからM5BurnerとCP210X Driverをダウンロードします。

※2019/4/2追記

 M5Stack公式のM5Burnerの最新版でLovyanLauncherが選択できないことを確認しました。問い合わせ中ですが下記のリンクから取得してください。(配布の方法を検討中のようです。)

https://github.com/lovyan03/M5Stack_LovyanLauncher/releases

★M5Burner.zipをダウンロードします。ダウンロード時にChromeだと「破棄」ボタンが出るかもしれませんが、「^」を押して継続をうりっくするとダウンロードできます。

②Lovyan Launcher(らびやんランチャー)
(v0.1.4から不要です。)

 https://github.com/lovyan03/M5Stack_LovyanLauncher/releasesからダウンロードします。バージョンは日々変わっていくので新しいものでいいでしょう。

③SD-Apps-Folder.zip

 必須ではないのですが、アプリの動作を確認するために使用します。 チェスやミニオセロなどアプリが沢山入っています。

https://github.com/tobozo/M5Stack-SD-Updater/releasesからSD-Apps-Folder.zipをダウンロードします。こちらもバージョンは日々変わっていくので新しいものでいいでしょう。

インストール手順

 準備ができたら、以下の順番で作業していきます。Windows環境で操作を説明していきます。

デバイスドライバ(CP210X Driver)のインストール

 まず、デバイスドライバをインストールし、M5StackをPCに接続します。

①ダウンロードしたファイルを解凍

 「CP210x_VCP_Windows.zip」というファイルを解凍します。

②インストーラーの実行

 解凍後自分のOSにあったx64(64bit)かx86(32bit)のものを実行してインストールします。実行は画面の指示に従ってください。

  • 64bitOSの場合:CP210xVCPInstaller_x64_v6.7.0.0.exe
  • 32bitOSの場合:CP210xVCPInstaller_x86_v6.7.0.0.exe

 ※途中で「このデバイスソフトウェアをインストールしますか?」というWindowsセキュリティのダイアログが出たら「インストール」を押してください。

③M5StackをPCに接続する。

 M5StackをPCに接続します。
「スタートボタン」の上で右クリック→「デバイスマネージャー」を開いて、ポート名を確認します。下記の画像だと、COM6というのがポート名になるので覚えておきます。

M5 Burnerで書き込みを行う。

 M5Burnerを起動して、M5StackにLovyanLauncherを書き込みます。

①M5Burner.zipを解凍し、M5Burner.exeを起動する。

 ダウンロードしたM5Burner.zipを解凍し、解凍後のフォルダにあるM5Burner.exeを実行します。

②パラメータを設定する。

 下記のように設定します。FirmwareはM5StackCore(Gray,Basic)とM5StackFire版の二種類あるので気を付けましょう。

  • COM:デバイスマネージャで確認したCOM?を選択
  • Baud:921600
  • Firmware:「LovyanLauncher-v0.1.3 for 4MB model」 または 「LovyanLauncher-v0.1.3 for 16MB model」

★v0.1.3というのは新しいバージョンがリリースされると変わります。

★2019/3/20追記
v0.1.3より、Firmwareのファイルが変わっています。
 Flashが4MBと16MBの選択に変わりました。Fireは16MBを選びます。

 Basic,Grayは出荷時期(2019/2?)によって4MBのバージョンと16MBのバージョンがあります。

min_spiffsというのは大きめのバイナリファイルを使いたい場合に選択します。(分からない場合はまずdefaultでいいでしょう。)

③書き込みを行う。

 「Burn」というボタンをクリックして、書き込みを行います。下の黒いウィンドウに書き込みのログが表示されます。

 Leaving…
 Hard resetting via RTS pin…

というメッセージが出たら、書き込み完了です。

④動作確認

 LovyanLauncherが正しく書き込まれていればM5Stackに下記の画面が表示されます。

Lovyan Launcherの基本操作

 M5Stackの3つのボタンは下記のような機能が割り当てられます。

  • ボタンA: 「戻る」「メニューを閉じる」 長押しで「前へ」
  • ボタンB: 「選択」「OK」「メニューの展開」
  • ボタンC: 「次へ」

言葉だとわかりづらいので実際に操作して慣れましょう。

microSDカードの準備

 次は、アプリを使うために母艦PC上でmicroSDカードの準備を行います。

①microSDカードをフォーマット

 FAT32でフォーマットしましょう。

②SD-Apps-Folder.zipを解凍し、SDカードへコピーする。

 フォルダーも全部コピーします。

③menu.binを置き換え(v0.1.4以降は不要)

(1)M5Stack_LovyanLauncher-x.y.z.zipを解凍します。(x,y,zはバージョンの数字)

解凍したフォルダの中にLovyanLauncher\build\LavyanLauncher.binというファイルがあるのでこれを操作します。

(2)ファイル名をmenu.binへ変更する。

 LovyanLauncher.binを「menu.bin」という名前に変えてください。

(3)menu.binを上書き

 (2)で変更したファイルをmicroSDカードのルートに上書きコピーします。

アプリを起動してみる。

 次は実際にアプリを起動してみましょう。

①microSDカードをセットする。

 M5StackにmicroSDカードをセットします。

(リセットしないとmicroSDカードを認識してくれませんので注意です。)v0.1.2以降はリセットしなくてもmicroSDを認識するようになりました。

②SD Updaterを起動

 メニューからボタンCを押してSD Updaterを選択し、ボタンB(OK)を押します。

 するとmicroSDカードのルートにある*.binファイルが読み込まれ一覧で表示されます。

③アプリを起動

 試しにArduinomegachessをボタンB(OK)を押して起動してみましょう。

「LOADING」→「タイトル」→「ゲーム画面」の順に表示されればOKです。

④メニューに戻る。

 Lovyan Launcherに戻る場合は、ボタンAを押しながら「RESET/POWER」ボタンを押すとLovyan Launcherに戻ることができます。

★補足★ボタンAを押しながら「RESET/POWER」ボタンを押すことにより、microSDカード上の「menu.bin」というバイナリを読み込むという仕組みなのでmicroSDカードとmenu.bin(Lovyan Lancher)が必要です。

v0.1.4より、LovyanLauncherの初回起動時にSDカード上へmenu.binが自動でコピーされるようになりました。

詳しい使い方

 長くなるので別記事にしました。使い方は下記を参照してください。

M5Stack LovyanLauncherの使い方

トラブルシューティング

スケッチが書き込めない

 ネットで見かけた情報ですが、スケッチが書き込めない場合は下記の順番で試してみてください。

①ドライバのバージョンを変える。

 ドライバのバージョンを変えると上手くいくケースがあります。まずは新しいバージョンを入れてみて、それでもだめだったら、ドライバを削除してからM5Stack公式の古いバージョンへ戻してみましょう。

●最新ドライバ(バージョン10.1.7)

 CP210x USB – UART ブリッジ VCP ドライバ

●古いドライバ(バージョン6.7)

 M5Stack公式

②USBポートを変えてみる。

 PCへ接続するポートによって挙動が変わるようです。USBポートを変えてみたり、HUBを経由するなど接続するUSBポートを変えてみましょう。

 USB3.0ポートで書き込めなかったがUSB2.0ポートに変えたところ書き込めたという事例もあります。

③コンデンサを付ける。

 RST-GND間に2.2μF以上のコンデンサを付けてみましょう。(電解コンデンサの場合は極性に注意です。)

おわりに

 これで、M5BurnerによるLovyan Launcherの設定は完了です。配布されているコンパイルされた*.binファイルをmicroSDカードにコピーすれば、SD Updaterのメニューに表示されるので、自分で好きなアプリを利用しましょう。

 自分で作成したスケッチも少し変更しArduinoIDEで「コンパイルしたバイナリを出力」でbin形式のファイルを作成し、microSDカードのルートに置くとLovyan Launcherから呼び出せるようになります。詳しくは下記の記事で解説しています。

M5Stack LovyanLauncher対応アプリの作り方

 これで以前よりも簡単にM5Stackを始められるようになりました。難しくて諦めた方もどんどん使ってみましょう。

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