分解作業なしでスタックチャンを作る。【スタックチャン タカオ版 組み立てキット】

 スタックチャン タカオ版 組み立てキットを頒布してから3カ月が経過しました。通常の手順スタックチャン タカオ版 組み立て方法【その1 部品キット編】では、M5GoBottomの分解作業が必要だったのですが、Twitterでいつもお世話になっているロボさん(@robo8080)が考えた方法だと各M5StackのM3ネジを外すだけでスタックチャンを組み立てることができました。その手順を紹介します。

 分解なんて怖くてできない、、、でもスタックチャン欲しい、、、と思っていた方は是非読んでみてください。

 もくじ(Index)

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この組み立て方法の注意点

Port.Aを使う場合I2C通信が使えなくなります。

 M5Stack Core2の場合は、Port.A(G32、G33)を使うのでI2C通信が利用できなくなります。(M5Stack Basic、Gray、Fireを使った場合もPort.A(G21,22)を使うので一緒です。)

電源不足になりやすい

 内蔵電池だけだとサーボ2つ駆動する電流が足りないため、サーボを繋いだ瞬間電源が落ちる場合があります。Core2やBasic、Gray等はバッテリーが弱いのでUSB電源を接続して使いましょう。

必要なもの

キットやM5Stack

組立方法

 ケースセットの組み立て方法を説明します。部品キットは下記の手順を見てください。

スタックチャン タカオ版 組み立て方法【その1 部品キット編】

①ボルトを外す

 本体に付いているM3ボルトを外します。Core2系は四隅、旧Coreは下の2カ所です。(FireとGoは上の二か所もあるのですが、ダミーなので外さないでください。外すと後で面倒になります。)

②隙間パーツをシェルにセット

 向きがあるので注意してシェルに隙間埋めパーツをセットします。もしピッタリ合わない場合は無理せずカッターで加工してください。

③M5Stackをセットし用意したボルトで固定

 M5Stackをセットして、裏返した後ボルトで止めます。(Core2系は四隅、旧Coreは下の2カ所のみです。)

 ※ Core2の場合は上2本が短め、下2本が長めです。間違えると画面を傷つけるで注意してください。

④足の組み立て

 足はサーボホーンをカットしてM1.4ネジで固定するだけです。

⑤-1 ブラケットの組み立て(タカオ版 部品キット編)

 サーボモーターを取り付けます。固定するネジはSG90に付属しているものを利用してください。

1.パン(水平方向)のサーボを取り付ける(4ピンの方です。)

 ブラケットの下側からケーブルを先に通して挿入します。ギリギリですが切り欠きがあるのでケーブルを切断しないようにしながら気を付けて入れてください。もし入らないようであればヤスリで削ってください。

2.チルト(垂直方向)のサーボを取り付ける。(3ピンの方です。)

3.ブレッドボードにサーボをつなぎ、ブラケットに挿入する。

 ブレッドボードの3ピンと4ピンの両端ロングピンヘッダにサーボのコネクタを接続します。

⑤-2 ブラケットの組み立て(Stack-chan_Takao_Base編)

 スイッチサイエンスで秋田先生が発売しているStack-chan_Takao_Baseを使った時の組み立て方法です。
 ※ 長いケーブルだとサーボを固定してしまうと巻きづらくなります。下記の手順でやってみてください。

1. Stack-chan_Takao_Base基板とブラケットとM2x4mm 2本を用意します。

2. 基板の固定

 ※寸法がギリギリなのでもし入らない場合はブラケットか基板側を少し削ってください。

 USB-TypeC端子とスイッチがブラケット背面の穴に合うように基板をセットします。その後、M2x4mm ボルトで固定してください。

3. サーボケーブルを巻く

 Pan(水平方向)サーボのケーブルにに黒いマジックでしるしをつけると後で分かりやすいです。基板の分、サーボのコネクタを通す穴が小さいのでサーボを固定する前にケーブルを2回ぐらい巻きます。※先にサーボを固定してしまうと狭くて通せなくなります。

 

4. サーボをネジで固定

 サーボをネジで固定します。

4. サーボのコネクタを基板に固定

コネクタはブラケット正面から見て下記のように取り付けます。

上側:Tilt(垂直方向Y) V1
下側:Pan(水平方向X) H1
左から:茶(GND)、赤、橙の順番の向きで取り付けてください。

パーツを組み合わせる

 ここまでで、シェル・ブラケット・足のパーツが出来上がりました。後は組み合わせるだけです。Stack-chan-testerを書きこんで、サーボは90°の角度にしておいてください。

(1)ブラケットと足

 まずはブラケットと足を写真のように組み合わせて裏側からサーボ付属のネジで固定します。

 

(2)シェルと組み合わせる

①Groveケーブルを通す。

 Groveケーブル側を横の穴を通してPort.Aに接続します。

②シェルとブラケットを合わせる

 サーボホーンへまず差し込んで次に突起とくぼみを合わせると上手く入ります。

③サーボホーンとサーボを固定

 サーボ付属のネジでサーボホーンとサーボを固定します。

これで出来上がりです。

完成

 これで完成です。

組み立てが難しいと感じた方へ

分解なしの手順で実際に作ってみた方が可愛い漫画で手順を紹介してくれました。ぜひ見てください。

おきもくさんの組み立て動画(大変分かりやすいので一度見てください)

おわりに

 これで、もう一段階 スタックチャンを組み立てる敷居が下がりました。興味を持っている方は是非作ってみてください。

更新履歴

  • 2023/5/7  Stack-chan_Takao_Baseを使用した場合の組み立て方法を追加
  • 2023/4/9  製品名を変更、およびシェル以外の組み立て方を追加(暫定)
  • 2022/3/12 新規作成

分解作業なしでスタックチャンを作る。【スタックチャン タカオ版 組み立てキット】” に対して4件のコメントがあります。

  1. 児玉 より:

    初めまして、当方、児玉と申します。
    スタックちゃんをインターネトで知り、色々調べ周り、部品、ケースを購入し、本ページを参照して無事に作成できました。ありがとうございました。非常に感謝です。
    ところで、実際にスタックちゃんを机の上などにおいて動作させると、サーボが「ぶ~ん」とうなりをあげているのです。スタックちゃんを持ち上げて足の部分に負荷がかかっていないときは大丈夫です。
    サーボモーターって電源が入っている時は動作角度以外に無理やり動かそうとすると嫌がりますよね。
    その時の音です。
    なんとなく、上下用のサーボが「スタックちゃんが重い」と言っている感じです。
    スタックちゃんを組み立てる前に2個のサーボを概ね90度にして組み立て、本体のケースが足にギリ当たららないようにテストプログラムでアジャストもしても同じです。

    当方の構成です。
    ・M5Stack:M5Go (GoBottom分解なし版で組みましたので、GoBotoomユニットがそのまま乗っています。)
    ・動作テストは「stack-chan-tester」

    当方のサーボの問題でしょうか。
    何か情報ございましたら、ご教示願えないでしょうか。
    よろしくお願いします。

    1. もんごんた より:

      児玉さん

      コメントありがとうございます。残念ながらそれはサーボが鳴っているものでサーボ固有の問題です。

      鳴らない種類のサーボもあるので交換するしかありません。下記のリンクにて私が試したSG90系のサーボについては記述してあるので参考にしてください。

      https://raspberrypi.mongonta.com/howto-select-pwm-servos-for-stackchan/

  2. Ity より:

    質問失礼いたします。
    サーボホーンを固定するネジはM1.6でいいでしょうか?
    説明文上はM1.4になっていますが別途準備が必要なのでしょうか。

    1. もんごんた より:

      1.6mmで大丈夫です。

      Ver1.0の頃は1.4mm(1.6mmでもOK)だったのですがVer.2.0以降は1.6mmにしています。

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