M5Stack製品の始め方【2021/1月版】

 この記事を書いているのは2021年1月です。私がM5Stackと出会ってから早2年が経ちました。M5Stack製品は新製品が多く正確な数はM5Stackの中の人でも把握しているとかいないとか、、、どれを買っていいか迷う人もいるので用途別に絞っておススメ製品を紹介します。

 これからM5Stackを始めようとする方に参考になれば幸いです。

 もくじ(Index)

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M5Stackの購入方法

 Twitterでもスイッチサイエンスに無いと「買えない」という方が多いですがスイッチサイエンス以外でも国内で買える場所はあります。下記の記事にまとめてありますので見てください。記事にも書いてありますが、保証をあまり気にしない・急がない場合は海外からの個人輸入という手もあります。(コロナウィルスの影響で1~3ヵ月ぐらい待つこともありますが、、、)

 とはいっても、在庫なしが長く続くこともあるので国内で買いたい場合はスイッチサイエンスの入荷通知は忘れずにしておきましょう。(最近では入荷通知が届いてもすぐに売り切れになる場合もあるそうで、届いたらなるべく早く購入したほうが良いです。)

M5Stack、M5StickC、M5StickV、M5Atom、M5Paper、M5CoreInkなどM5Stack製品の買い方

用途別おススメな機種(2021/1現在)

初心者向け

 何を買ったらいいか分からないという方やとりあえずM5Stackというものに触れてみたいという、初心者におススメするのはM5Stack Core2とM5StickC Plusです。

おススメする理由

  • M5StackとM5StickCの後継品なので情報が多く、ほぼそのまま流用できる。
    (「ほぼ」ですのでアレンジが必要で、罠も多いです。)
  • 電源が切れる。
    この機能があるので電池が膨らんだり劣化が早くなるリスクが減ります。
    (★バッテリー製品全般に言えることですがリスクはゼロではありません。)
  • 元となっているM5StackとM5StickCのライブラリが成熟しているので不具合が少ない

一緒に買うといいもの

Lチカを勉強したい時は3のセットが安いのでおススメです。2があればM5Stack Core2との接続が分かりやすいのですが、売り切れが多い模様です。。。

  1. M5Stack用BUSモジュール(Switch-Science)
    下記のGrove-ジャンパオスが無い場合にM5StackからGPIOを取り出したい時に使えます。(要:簡単な半田付け)
    ★注意★基板に書いてあるのは旧CoreのM-BUS端子なので間違えないように注意
  2. GROVE – 4ピン – ジャンパオスケーブル(5本セット)(Switch-Science)
    Grove互換端子をブレッドボードに接続したい場合に必要です。
  3. ブレッドボードやLED等が詰まった電子工作入門セット(Amazon)

電子工作したい(Lチカしたい)

 M5Stack BasicかM5Stack Gray、M5StickC、M5StickC Plusをおススメします。入手が容易なジャンパーワイヤー(デュポンケーブル)をそのまま接続できるので簡単です。(下記の写真にあるように端子が出ています。)

 ※以前はGrayをおススメしていたのですが、仕様変更の結果はBasicとGrayの差は加速度センサーぐらいしか違いが無くなりました。(M5Stackの傾きを検出して遊びたい時にはGrayやM5StickC Plusを選んでください。)

一緒に買うといいもの

AIでなにかを検出して遊びたい

 こちらはどんなものか知りたい場合はM5StickV一択です。Brownieという@ksasaoさんが公開しているソフトを使うと簡単に物体の検出を行うことができます。

 ただし、そこから先へ進むためには壁が多くなにも知らない初心者にはおススメしません。(←個人の感想です。)使いこなすにはPythonとC++のソースを読む知識が必要です。でも、可能性は高く使いこなせたら便利です。自分自身では今後も勉強して使いこなしたいデバイスです。

 AIの製品はESP32ではなくK210というRISC-VのCPUを使っています。

AI関連の製品

  • M5StickV(マイク搭載版)(Switch-Science)
    カメラ、液晶、バッテリー、マイク、スピーカーがある単体で利用できるエッジAI製品。
    ※ 通信機能はないので連携が必要。マイクは搭載していない古いバージョンも存在します。
  • UnitV(Switch-Science)
    M5StickVから液晶とバッテリー、マイク、スピーカーを取り去った製品。Unitとして他の製品と組み合わせて利用します。

省電力で長くバッテリーで動作させたい

 eInkの液晶パネルを搭載し省電力に特化したM5Paper,M5CoreInkがおススメです。

※ eInkディスプレイは紫外線に弱いそうで屋外で長時間利用する用途には適しません。またリフレッシュレートも15秒と遅めなので頻繁に画面を書き換える用途にも向いていません。

画面やバッテリーは不要な場合

 M5AtomLite、Matrixがおススメです。私はM5Stack系で開発して、実運用はM5AtomLiteというケースが多いです。

カメラを使いたい

 M5Stack製品はカメラのラインナップも豊富です。

  • ESP32 PSRAM Timer Camera X (OV3660)(Switch-Science)
    ESP32、バッテリーを内蔵したカメラ。液晶はないですが単体で動く。
  • ESP32 PSRAM Timer Camera F (OV3660)(Switch-Science)
    TimerCameraの魚眼レンズ版(視野角120°)
  • M5StickV(Switch-Science)
    K210内蔵のAI端末。カメラ、液晶、マイク、スピーカー、バッテリー搭載。通信機能はなし
  • UnitV(Switch-Science)
    K210内蔵のAI端末。カメラのみ。通信機能はなし。

マイクを使ったり音声・音楽を鳴らしたい。

 音声を録音したり、スピーカーで音を鳴らしたい場合はM5Stack Core2、M5Atom Echo、M5StickVがおススメです。

関連リンク

 M5Stack製品は小型なのでスピーカーの定格は1Wぐらいのものが多く、間違えると熱を持ち本体が溶けます。下記のリンクはM5AtomEchoのものですがくれぐれもホワイトノイズを長く鳴らし続けるのは止めましょう。

Unit製品(センサーやボタン等)

 M5Stackというと本体の話題が多いのですが、実は各種センサーやボタン、ジョイスティックといったUnitという拡張製品もケースに入っており、すぐに使いこなせるのがポイントです。こちらはラズパイや他社のIoT製品とも接続が可能です。

 数が多いので、詳しくは別記事で公開していこうと思います。

開発環境の種類

UIFlow

 ブラウザ上でブロックエディタを使いプログラミングしていきます。ベースはMicroPythonでプログラミングが苦手という方もデビューしやすい環境です。

UIFlowを始める時に便利なリンク

 

Arduino-esp32

 こちらはC++で、Arduinoと同じようにプログラミングしていきます。初心者にはArduinoIDEが分かりやすいと思います。PlatformIOにボードがあるのでVisualStudioCode+PlatformIOでも開発が可能です。

ArduinoIDEを始める時に便利なリンク

 

JavaScript(obnizOS)

M5Stack BasicやM5StickCにobnizOSを入れてブラウザからJavaScriptを使っても開発ができます。月1台までなら無料で利用できます。(それ以上は1デバイス¥150/月)

obnizOSで始める時に便利なリンク

MicroPython

 こちらは自分は詳しくないのですが、UIFlowではなくMicroPythonで直接開発もできるようです。

MicroPythonで始める時に便利なリンク

MaixPyIDE(M5StickV、UnitV)

 M5StickVとUnitVはMicroPythonの専用開発環境MaixPyIDEを使います。

MaixPyで始める時に便利なリンク

Maixduino(M5StickV,UnitV)

 ArduinoIDEのK210用の開発環境です。検索してもドキュメントはあまりないのですがArduinoIDEで利用している方もいらっしゃるようです。Sipeed製品向けに作られているので、実際にM5StickV、UnitVで動くかは分かりません。

Maixduinoのリポジトリ

M5Stack 旧CoreやM5StickCを買う方へ

 M5Stack Core2とM5StickCPlusをおススメしましたが、売れ筋なので売り切れも多いです。M5Stack Basic(¥3,575)はM5StackCore2(¥5,225)から比べると値段も安いので、まずはそこからという感じで購入する方も多いですが、下記の点に注意しましょう。

長期間使わない時は注意

 M5Stackの旧CoreとM5StickCは電源が完全に切れません。そのため放置すると過放電になりやすく、バッテリーの劣化が早く「膨らんだ」というツイートをよく見ます。長期間利用しない場合は必ず一旦充電してから、そしてM5Stackの場合はボトムを外しましょう。(下記の写真のようにボトムにバッテリーが入っています。)M5StickCは取り外せませんがバッテリー保護が働くようです。(その代わり簡単に起動できなくなる。)

 こちらの問題はM5Stackの設計を根本から変えなければならず現行モデルでは対処できないようです。(対応されて発売されたのがM5Stack Core2となります。)

 バッテリーは取り扱いを間違えると火災事故が起きやすいので保管時は十分注意しましょう。

M5Stack 旧Coreの電源問題を解決できるPowerSwitch for M5Stack

 M5Stackの場合は、下記のPowerSwitch for M5Stackとケースを付ければ電源を完全に切ることが可能です。(私はほぼすべての旧Core製品に装備しています。)同人ハードで数が少ないため売り切れも多いですが、入荷通知を設定して需要が多ければきっと、、、

M5Stackの関連書籍

M5Stack製品にデビューする時に注意すること

 ケースが付いているので油断しがちなのですが、基本は電子工作です。その点は忘れないようにしましょう。端子を間違えて接続すれば簡単に壊れるし、発火することもあります。

電子工作のことを知りたい時に読む本

 M5Stackではないですが、私が理解しやすかった書籍を紹介します。

電子部品ごとの制御を学べる!Arduino 電子工作 実践講座 改訂第2版

おわりに

 私自身はTwitterでM5Stackを知り、2年前にM5Stack Grayを購入して以来毎日楽しく過ごしています。

 使いこなすまでは大変だったり、危ないこともありますが、色々なことができるようになり無限の楽しさが拡がっていきます。気になった方は是非使ってみましょう。

 M5Stack製品の購入方法は下記の記事を見てください。

M5Stack、M5StickC、M5StickV、M5Atom、M5Paper、M5CoreInkなどM5Stack製品の買い方

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