【JLCPCB 3Dプリントサービス】レジンを3種類比較してみました。

 前回の記事JLCPCBの3Dプリントサービスを使ってみました。【スタックチャン】では、JLCPCB 3DPrintingサービスを利用してレジン LEDO 6060で作成してみました。他のレジン2種類(9000R, 8000)の仕上がりも気になったので別に注文してみました。 今回もスタックチャン M5GoBottom版の3Dモデルを発注しています。

 もくじ(Index)

JLCPCBの3DPrintingサービス

 2021/11からスタートしたそうです。HPを見ると作成した基板のケースを作成する用途で考えられているようです。

 https://jlcpcb.com/3d-printing

今回使用したモデル

 スタックチャン M5GoBottom版のシェル、ブラケット、足の3つのモデルを作成してみました。stack-chanのリポジトリで公開しています。

  • stack-chan
    フォルダはcase/contributed/mongonta_case_for_SG90_and_M5GoBottomBoardです。

レジンの種類

 3種類のレジンを選択することが可能です。LEDO 6060と8000は同じぐらいの値段で、9000Rが一番安いです。

  • LEDO 6060
  • 9000R
  • 8000

 2022/2現在では、色の選択は無くナチュラルホワイトのみだそうです。

発注→到着まで

 今回、春節前の1/31に発注してしまいかなり時間がかかりました。春節休みは1/31~2/4と書いてありました。春節や国慶節前後は避けた方が良さそうです。

発注

 1/31に下記のように発注しました。

レビュー

 発注をかけたところ春節休みだったのにも関わらず、すぐにレビュー後のメールがきました。下記の問題があるので、「造形物が欠けたり表現が十分でないが許容できるか?」という内容です。今回はお試しのつもりだったので、「リスクを許容します」と返事をしてそのまま3Dプリントしてもらいました。

●指摘された点

  • 9000R
    • Stack-chanという文字の溝が0.4しかないので0.5に変更できないか(下記画像①)
      → 深さが足らないので上手く表現できない場合がある。
  • 8000
    • Stack-chanという文字の溝が0.4しかないので0.5に変更できないか(下記画像①)
      → 深さが足らないので上手く表現できない場合がある。
    • ブラケットの下記右画像の矢印部分が1mmしかない。2mmにできないか(下記画像②)
      → 割れたり欠けたりする場合がある。
    • シェルに薄すぎる部分がある。0.8mmに厚くできないか(下記画像③)
      → 割れたり欠けたりする場合がある。

製造

 工場は休みだったようで製造開始は2/5、製造完了は2/7でした。

発送→到着

 2/7に製造完了後、発送は2/11→2/15到着でした。
 前回の注文では、2週間かかったのでDHLだとやはり早いです。(時間がかかったのは恐らく春節期間の影響でしょう。)

梱包

 DHLの袋で届きました。箱潰れもなく、プチプチでしっかり梱包されて届きました。

 

仕上がり

ぱっと見で気になる点はありませんでした。かなりよく見ると9000Rは積層痕があります。あと9000Rは足のパーツが若干黄色に見えます。

3種類のレジンの比較

 下記の4枚の写真で比較しています。(それぞれ左から8000、LEDO6060、9000Rです。)

各レジンの感想

 各レジン一長一短あり、造形物や使用目的によって使い分けた方が良さそうです。寸法はどれも問題ありませんでした。FDM方式で出力した自分の造形物よりも正確です。

  • 8000
    一番白く固い表面で、色は落ち着いています。傷はよく見れば気になりますが慣れると大丈夫(?)なレベルです。
    レビューで指摘されのは3点で一番多く、造形しにくいのかな?とも思いました。
  • LEDO 6060
    光沢が少し有ります。そのため光の角度によっては傷が目立ってしまう仕上がりです。
    レビューで指摘された点は1点、バランスが取れてる感じがします。
  • 9000R
    若干、黄色っぽくなっている仕上がりです。よく見ると積層痕がありますが、表面の傷は一番目立ちにくいです。
    レビューで指摘されたのは1点、値段も安いので黄色っぽいのが気にならなければ良さそうです。

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おわりに

 FDM方式の3Dプリンタを持っている人でも、ここだけは寸法を正確に出したいという部品を発注するのもアリだと思いました。値段も安いので試しに使ってみるのも手だと思います。

 ユーザー登録は下記から行うとクーポンもらえるようです。

ユーザー登録

 下記のリンクからユーザー登録を行うと、PCBやSMTのサービスで利用できるクーポンが入手できるようです。

https://jlcpcb.store/products/jpa

【JLCPCB 3Dプリントサービス】レジンを3種類比較してみました。” に対して2件のコメントがあります。

  1. 武藤 より:

    はじめまして。
    もんごんた(紅樹 タカオ)様のホームページや他の皆様のサイトや動画を見て
    スタックちゃんが欲しくなりました。
    検索した感じでは、どこもキットは売り切れで、3Dプリントサービスを使うしかないのかな、
    と思っておりますが、JLCPCBに1個分3Dプリントをお願いした場合、どのくらいの費用になりますでしょうか。記事の中で探せなかったので、教えていただけましたらと思い書かせて頂きました。宜しくお願い致します。

    1. もんごんた より:

      コメントありがとうございます。
      画像に小さいですが、材料の見積もりは表示されています。
      選ぶ素材や配送手段によっても変わりますので、あくまでも目安です。
      一番安い手段が恐らく$7ぐらいなので、$12~$30ぐらいだと思います。

      見積画面までは料金かからないので実際にやってみてください。

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